CPUクーラーが浮いている 「あれ?」
CPUクーラーが浮いてしまう原因は?
インテルの標準で付いてくるクーラー(インテルリテールクーラー)という前提です。(最近は付けてくれないタイプも登場し始めましたが)
まんまるっこいデザインで小ぶりなわりによく冷やしてくれるので、個人的には気に入っていますが、このタイプのクーラーになってから、取り付けたときに浮いてしまう、つまりCPUとCPUクーラーの間に隙間が出来てしまうというミスをすることが出だしました。
4つのピンをマザーボードに押し込んで固定するわけですが、いずれかひとつでも挿し込み方が甘いと浮いてしまいます。
4つのピンそれぞれ個々に力を加えなければならず、かつ4つともそれぞれ硬さが違うため挿しこみ終わるまでに加えなければならない力がそれぞれ微妙に違っているからかなとおもっています。
CPUが確実に装着されていることを今一度確認したうえでこの作業に入ります。
マザーボードの下に敷く物によっては失敗する率がグンと高くなる
個人差があることですが、自分の場合、柔らかい布やスポンジではうまくいかないことが多かったのです。
クーラーの対角線のピン2本を同時に差し込むのが基本ですが、このとき柔らかい布やスポンジだと、押し込んだ瞬間布やスポンジがへこんでそのあと下の硬い部分で止まります。
ところがこのときにはまだピンは完全に挿しこまれておらずこの硬い部分にあたってからさらに押し込まれていきます。
つまり力の入れ加減によっては、硬い部分にあたってからもう一度力を入れなおす必要があります。
最初に入れた力の何割かを布やスポンジに吸収されてしまい、もう一度そのまま力を入れなおすのはかなりやりにくくなります。
結果としてどちらかのピンが完全に入っていないなどのトラブルを招いてしまったようです。
マザーボードの下に敷くのは少し厚めの雑誌が一番
そこでマザーボードと同じくらいの雑誌を敷いて作業することにしました。
厚さは1~3センチくらいで表紙がビニールコーティングされている物です。
こういった雑誌は部分的に割り箸の先などで押すとほんの少しだけへこみます。
このほんの少しだけへこむところがクーラーやメモリを取り付けるときにいいように作用しているようにおもいます。
この雑誌の上にマザーボードを置きます。
マザーボードの向きを変えるときは雑誌のほうを使って
もし向きを変えたいときは直接ボードに触れることなく、下の雑誌にだけ手を添えて回転させて向きをかえます。
静電気防止のためにも不必要にPCパーツに触れるべきではないと考えています。
静電気
静電気にメモリを吹っ飛ばされたことがあります。・・・
・・・こっちも静電気の野郎を吹っ飛ばしてやりたい気分です。
自作パソコンの世界はもとより電子機器を扱う上で、この疫病神=貧乏神への対策は必須です。 対策の方法はいくつかありますが基本、「作業前に何か金属に触れればそれで大丈夫」です。
長年これでうまくやっています。
「でも、PCパーツを静電気に吹っ飛ばされたっていまいったじゃない!?」・・・そういわれれば返す言葉もなくお恥ずかしい限りです。
実はこの「作業前に金属に触れる」というシンプルかつコストのかからない手法が持つ唯一の欠点、それが「どきどき忘れる」ということです。自分もこれをやらかしたのです。
要は忘れなければいいのです。「自作パソコンをやるときは常に周りを疫病神(静電気)がうろついている・・・」という意識をしっかりと持ち合わせていれば、こやつなど恐るるには足りません。
それでもまだ不安がおありなら・・・自作パソコンの静電気対策、忘れてやしませんか?自作パソコンに潜む落とし穴
そして取り付けていきます。
二度手間を省く、最初にCPUクーラーを置くときはピンの向きなどの調整はごく簡単に!
まずクーラーの4つのピンをそれぞれピンの上についている溝が内側に垂直にそして矢印がクーラーの円のラインと同じような円周を描くような向きになっていることを確認します。
このときは確認するだけにしています。
なぜならどの道マザーボードに仮置きするときにグラグラして向きが変わってしまうからです。
そうしたら今度は、クーラーをマザーボードのクーラー取り付け用 の穴に4つのピンをあわせて起きます。(つまりこの段階でピンがグラグラとして向きが変わってしまうということです。)
このとき初めてしっかりピンの向きを調整しかつピンが垂直になるようにして、その上で各ピンの先端が4つとも同じくらいの深さではまっていることを確認します。
CPUクーラーの装着は可能な限り短時間、一瞬で一気に押し込む
真上から見下ろし、対角線の2本のピンを両手の親指で、これまた真上から、尖ったピンをボードに挿し込むという意識をしっかり持って、一気に押し込ます。
この押し込む時間は、0.1~0.2秒ほど、ほんの一瞬です。このくらいの時間のほうが成功率が高くなりました。
そしてこの取り付けの要領はDDRメモリを挿し込む場合と同じです。
小気味の良い音でわかります。 ♪♪
クーラーやメモリを装着するとき、うまくいった場合「パチン!」という小気味の良い乾いた音が聞こえます。(メモリの場合はメモリスロットのツメがメモリの切り欠きの部分にはまり込む音、インテルリテールクーラーの場合はクーラーのピンがマザーボードの穴に完全にはまり込んだ時の音です。)同時に2ヵ所押し込むのが基本ですから最もうまくいった場合は「パチン!パチン!」ではなく「パチン!」の一回しか聞こえなくても2ヶ所とも見事にはまり込んでいるので気分のいいものです。
反対に音がしなかったり、小さく「ボチ」などという暗い湿気た音がしたときは失敗している可能性が高いようです。
パソコンの組み立てだけではなく多くの「パチンとはめ込む」といった作業では、成功するとこの「パチン!」が聞こえるので、聞こえる音をうまくいったかどうかの目安の一つにしています。
残りの2本のピンも同様に押し込んで、マザーボードを裏向けてそれぞれのピンの先端が黒い山を白い二つの山が囲んで、同じ高さで仲良く並んでいてそれぞれが4つともすべて同じなら成功です。
もし浮き上がっていたら・・・
ほんの少しの傾きならその状態から反対側の既にはまっているピンと二つ同時に押し込んでみます。はまっていないピンだけ押し込むとかえってうまく入らないことが多いようです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。ではまた。
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